飼育手法

飼育手法

飼育手法

蜜蜂飼育関連事項の標準的手法

0.巣箱の構成の基本

0-1.蜂達の活動領域は、巣箱の巣門からスノコまでであり、飼育する人間が蜂達の活動範囲に極力関与しない事が寛容と思う。そこで、巣箱の構成は下側は底板の掃除(食べ粕や巣のかけら等)とスノコ枠からのメントールや餌の供給に留め、内検等は外側から行う事が大切と思う。当グループでは、年間を通して一番行う掃除も底板を抜き抜き行う事で巣箱内への関与を避け、底板と巣門枠の位置を巣箱台から10~20㎝ほど高くとる事で底板の引き出し時に内部の観察や撮影をし易く行う様にしている。

巣門枠の前面を蝶番により開けての掃除や内検を行う方式を用いておられる方が多い様に思いますが、蜂にとっては巣門枠も活動領域で有り時折開けられる行為に驚き攻撃してくる蜂も有る様に感じます。巣箱の構造も蜂達に優しい構造に進化させる事も必要と思います。

1.蜜蜂の捕獲

A.分蜂群の捕獲方法(集合板に峰球した場合)

1-1.集合板の構造…飼育する巣箱と同等の大きさで、集合板の周りに高さ40~50㎜の枠を付け、枠内に杉や檜の皮を張り付けて、蜜蝋精製時の誘因液を塗っています。

1-2.分蜂群が集合板に蜂球した群れを観察し女王の確認又は蜂達が静かに落ち着き(動き回らず蜂達の多くが上を向いている)場合に捕獲収容を開始します。

1-3.集合板の下にヒールケース等の台を置き、蜂達が峰球した集合板を静かに下ろし、台の上に180度反転し、即座に巣箱を筋違にかぶせます。

 

1-4.集合板を反転すると峰球は崩れるので蜂のいない場所を支点に巣箱片側を置き、片側は手の指を添え手静かに蜂を挟ま無い様におきます。

1-5.蜂達の行動は。一端は枠外や巣箱外側に広がりますが、巣箱に這い上がる蜂が多く成ると数分で広がった蜂達も巣箱内に吸い込まれる様に入っていきます。

1-6.1~2時間後に正規の巣箱台に乗せ、夜までその場に置きます。理由は周囲を飛ぶ蜂や探査蜂の帰りを待つ為です。

1-7.飼育場所への移動は当日の夜か、翌日の移動は巣門をふさいで置きます。

この様に捕獲した蜂は、逃亡に至る事が有りません。理由は分かりませんが自分で這い上がった事でストレスがあまりかからない為と自己推察しています。以前は袋や虫網に落とし込み、逆さに置いた巣箱に落とし込む手荒い処置をしており、逃亡も多かった様に思っています。

B.樹木に峰球した場合(網での捕獲する場合)

1-8.集合板以外に峰球したら、虫取り網(網の長さは長い物が良い。当グループでは約60~100㎝の柔らかい布を袋状にして使用)に柔らかい刷毛で収容し、即 網の口を塞いで準備している巣箱の底に網を挿し入れ蜂達に巣箱に這い上がってもらいます。この方法で捕獲した蜂の逃亡率は、逆さにした巣箱に蜂達を流し込む方法と比較すると格段に減少しています。蜂にストレスを与えにくくする事が良い結果に繋がっていると考えています。

2.継箱の方法

分蜂群を飼育を開始すると、蜂の数が増加し巣板も下に向け伸びてきます。そこで巣箱の下に継箱を挿入しますが、その方法は50,100,150㎜の継箱を準備した上で、巣板が伸び量が巣箱下部から20~50㎜に達したら50㎜枠を入れます。50㎜枠に巣板が達したら50を取り去り100㎜枠を入れ、100㎜枠が20~50㎜に達したら、正規継箱150㎜枠に取り換えます。(この方法は、蜂に優しい継箱の方法として行われていたようです)

この方法の利点は、巣箱内空間の変化を少なくする事で有り、巣門から入った蜂達が巣板に到達距離を少なくし、負担軽減を図るメリットと貯蜜密度を上げる事に繋がります。外勤蜂が巣箱近くまで戻ったが、近くで一休みしてから巣箱に蜂を見かける事が有ります。当グループでも、段数を増した巣箱を持ち上げての継箱は、面倒なあまりここまでの管理は難しく150㎜巣箱単位での継箱を実施しています。しかし、ネット等では2箱を継箱する方もおられますが、この場合、標準的巣箱では 約300㎜這い上がらないと巣板に到達できませんので、改善すべきと感じております。

3-1.蜂に刺された時の対処法

  当地区で、古くから用いられている民間治療法を紹介します。 ムカデを捕まえて消毒用エタノールに漬け込んたエタノール液又はアルコール度の高い焼酎に漬け込んだ液を、蜂の針を抜いた後に着ける方法です。

蜜蜂に刺されたら針を刺された皮膚近くを掴んで抜き、この液を刺されたところに1.2滴塗ると、約2分程度で傷みが緩和され、傷みは無くります。但し、少し痒みが少し残る事が有ります。

*左・薄い緑色に成る。*右・太陽に当たると茶褐色に成る。

「特効薬」の作り方

①ガラスビン(口が1㎝以上の物)を用意する。 ➁消毒用エタノールを準備する。③ムカデを捕まえ、ビンに入れ、エタノールを入れる。 ④保管場所は、暗い所で保管し、小ビンを携帯する。

◎刺されたら、針を皮膚近くで掴んで抜き、液を付けて下さい。 ◎ムカデを捕まえる方法は、靴でムカデを踏み、小型ペットボトルの口をムカデの頭にかぶせ、足を静かに上げていくとボトルにムカデは入り込みます。ビンにムカデを移す時は、ムカデ入りボトルの口しビンの口を合わせて移し変えます。注意点⇒ムカデ入りボトルの口にビニールを挟みビンを下に置き、ボトルの口を合わせたらビニールを口どうしがずれない様に抜き取る。(焼酎でも良い)