会員活動日誌

[1].無王群の救済処置(正常群との合体)を実施した。(2021年8月)
4月下旬に分蜂したB群が巣板の成長が6月に成っても見られず、7月末には雄バチ蓋が見られ無王群で有ることを確定し、5月末に分蜂した正常だが非常に活発な弱小の群Aと合体を計画し実施した。①写真の中央のコンパネ(底板)上部が弱小群A。下が無王群Bで、分蜂時から合体時まで巣板が見えることもなく沢山の蜂に応われており、花粉の持ち込みも多い群れでした。

①A群上とB群下、両群の合体した写真

第一段階として、A.B両軍の巣箱を夜に垂直組み込みし、A群(上)の網付き底板越しにA群女王のヘロモンを無王群Bに嗅がせる事でA群への合体を促す目的で行いました。その結果翌日にはB群蜂が小雨の中巣箱の周りを飛び回り、2日目には上A群4面巣門がら無王群から出た蜂が入る姿が見受けられた。5日後には②写真の様に無王群の蜂は少なく成っていた。


②無王群の合体から5日経過した巣箱の内部

「無王群の証拠は、巣板に突起した巣房が働き蜂が産卵した雄蜂のさなぎの存在を示しているのです。」


第二段階の処置として無王群Bの巣箱をA群のスノコ枠の上に移動して、盛り上げ巣の習性に期待して蜜収納に活用して欲しいと実施した。

③写真は、巣箱リフターでA群を上げB無王群を抜き出し、巣門枠を外して⑤の様に組み込む


④合体前の弱小群A(150㎜×2段+スノコ枠)


⑤写真、第二段階の実施した状態

正常弱小群と無王群との合体における巣箱内外に蜂の死骸も見当たらない事より、蜂同士  の争いが無かったと判断しており、今後盛り上げ巣の様に活用するか見守ります。