アカリンダニの寄生評価の目安

アカリンダニの寄生評価の目安

アカリンダニの寄生評価の目安

アカリンダニが寄生による日本蜜蜂の症状

アカリンダニが寄生した直後は下痢便をする蜂が発生すると推測している。理由は、下痢便が見られる場所は、巣箱より高い白系の壁・アルミ脚立・雨樋など3~5mの位置に多く見られる事から、飛ぶ事が出来る段階に見られる行為であり初歩段階と理解しています。巣箱の周りに下痢便確認できる物が無い場合は、ビニールの肥料袋や米袋をポールや木に吊るす事で下痢便の発見がし易いと思われます。

➁巣箱から這い出し、飛べずに地面に落ち徘徊(Kウイング)する段階は、多くの方が発信している通り気管が黒く汚れており、寄生による末期症状と思われる。

対策と処置

➀下痢便の状態も少しの段階でメントール+お湯によるメントールガスを巣箱内に送りダニを駆除する事で群れの消滅は防ぐ事が出来ます。➁の段階でも巣板2枚程度の露出なら同様に駆除出来ますが、蜂の群れがソフトボール代に減少すると回復確率は50%以下に成ります。

越冬の期間11月~3月にアカリンダニ寄生を防ぐ方策は、15日周期にメントールガスによる駆除を行う事で、越冬群をアカリンダニから守る事が可能です。

 

立体スノコの使用実績

昨年採用した立体スノコの使用実績は、スリットに沿った巣板は75%程でした。スノコに平行に作られた巣板は、V字型に形成され確りしており、使用後の掃除もヒートガンで余分な蝋を落とす事が出来、通常の9㎜フラットベニアと差は感じない結果でした。

スムシの侵入度合いは、スムシの食い込んだ形跡は無く、今年度も大いに活用したいと思います。昨年製作した立体スノコの材料は、フローリング用ベニアを使用しており、材料としては最高品質のベニア板を使用した事もスムシの食い込みを阻止した要因も考えられます。

 

アカリンダニ寄生の予防策

11月も後半と成り、アカリンダニ寄生が気に成る頃と成りました。   そこで、寄生の初期段階からの予防処置として二回/月の駆除をお勧めします。詳細はパスワードを取得し閲覧下さい。

 

10月目前・今年最後の採蜜と越冬への準備をしましょう

朝晩気温も下がり巣板も硬く成り、採蜜に適した季節なので次の点に注意して実施しましょう。

採蜜の条件

巣板の伸びが巣箱4段以上(巣箱15㎝基準)に達した巣箱は3段残して採蜜して下さい。越冬させるには巣板3段以上空き箱1段未満に巣箱を調整します。理由⇒巣板3段が蜂達が越冬時に温度管理する限界と考えられます。3段以上残すと上段は管理が出来ないため結晶化します。結晶化した蜜は5月~6月に成らないと解凍されない為、越冬時と分蜂時の蜜不足を招く事に成ります。3段でも角の結晶が発生します。今年も早くから熱い日が続いた関係で、巣板の伸びが2~3段と少ない群れが見られますので、この様な群れの採蜜は見送って下さい。

採蜜の方法

①スノコ枠を切り離したら、巣箱の切り離し方向を巣板に対し、直角方向から切断ワイヤーを掛けて切って下さい。➁金属ザルにオーガンジーを敷いて巣板を出来るだけ細かく切り刻む事で、蜜落としが早く落ちた蜜も奇麗が得られます。

立体スノコの検証結果

今年、12㎜のベニア板を用いてスノコ形状を写真の通り立体化を試みました。

この様に奇麗に巣板の形成が得られました。

巣箱リフターの使い方

2023年異例の初分蜂を女王捕獲で達成

2023-3-28佐藤宅で2群の分蜂が始まった。

1群目は、11時30分集合板6個とキンリョウヘン2鉢を無視し手柿の木に蜂球、網で強制捕獲し巣箱に自主入居させた。(通常の捕獲)

2群目は、12時30分椿の根元の苔むした場所地上0~50㎝への一部が集結。(本巣から5m)

➀椿に集結群

 

 

 

 

もう一部がと当日の朝製作した集合板に蜂球した。椿集結が最初につき近寄って監視していると地面近くに女王を発見、即座に右手指先で捕獲し、集合板に持って行き蜂球群に解放した。(集合板は本巣より8m)

②新設集合板に蜂球

 

 

 

 

 

 

群れが落ち着いた集合板をビールケースに降ろし巣箱をかぶせ10分で巣箱収容した。一部か飛び上がったがすぐに収まった。

➂集合板群の捕獲

続いて、巣箱全体を椿の根元に移動、すると椿に集結した②新設集合板に蜂球 群れが巣箱への移動を開始。15分で移動が完了した。

④根元集結群の収容

 

 

 

 

 

 

 

2カ所に分散群を女王の居る群れから巣箱に収容、残る椿根元の群れに女王が収容されている巣箱を近くに移動する事で全軍の収容をはたした。

➄全群を収容した巣箱内部

今までキンリョウヘン鉢の2か所への分散は経験し、1ヶ所に鉢を集めていた。今回は偶々女王を発見したので作業し易い方法を取れたが、集結した群れの観察に寄り女王の存在する群れから収容すると捕獲が容易に行える事を学びました。

巣箱内での巣板の密度アップの考察

➀.トップバー方式のスノコの改善

1➀.トップバー方式のスノコの改善

現在使用している巣箱は、巣板が7枚か8枚が通常形成されており、80%以上は巣箱に斜めにつくられる場合が多く、6~8㎜スリットも6本に決めておりました。この条件決定は、巣枠式巣箱仕様を参考にスリットを作り、巣枠幅35~36㎜で行っていましたが、昨年1群が巣箱にほぼ平行に巣板9枚を作った群れが有りました。

左写真下に示す通り、スリット6本、巣板7枚を想定したスノコです。この巣板に9枚巣板を形成 右写真が実際の巣板写真です。巣板の数が多く巣板密度が上がり蜜も多いのではないか…?。写真で示す通り、巣板9枚、スリット10本の構成を確認しました。

 

このような結果は初めてで有り、驚くと当時にわたしが想定した巣板7枚は蜂達の巣板設計とは食い違いを感じ、改めて巣板を計測を行いました。すると、巣板幅は約25㎜、スリット6㎜幅10本で、私の巣箱内形285㎜そのものでした。つまり、巣板の間隔は31㎜が日本蜜蜂の幅であり、巣板とスリット1本の幅で良いと理解しました。洋蜂寸法では広すぎる事に気付かされ、洋蜂は体も大きく巣房も日本蜜蜂より長く必要なので巣板幅も広いと納得した次第です。この結果を基に9枚巣板のトップバー方式のスノコにも採用し、今年の分蜂群に間に合えば製作し検証したいと思っております。

 

トップバー方式のスノコ加工機が完成 (使い方の改善法を追加)

トップバースノコの加工機を開発し、各種スノコを試作し製作時の作業性と効率の良い方式を見つけた物を、簡易加工機として提供の目途が付いたので報告します。

➀左の開発品では、トリマーの上下をハンドルで行う構造にしたが時間が掛かる為、トリマー自体をマニアルコントロールするように改造した。

➁トリマーに上下させる機能が無い物も、ホルターにトリマーをクランプ機能をOFFのまま手で握り、左右に移動毎に手の間隔で少しずつ下げる事が可能でトリマーをOFFさせる事無く一ライン完成まで連続カットができ、時間短縮が出来上がりも非常に良いスノコが出来ます。

➂写真下の様に、ホルダーの開口部をおおい横にパイプ口の付いたカバーを取り付け、掃除機のホースを取付ける事によりトリマーで削り取った木屑を吸引する事で、木屑の飛びちりが軽減できます。屋内での作業には欠かせない存在です。お試しあれ!!

注意事項 トリマー取付台と加工する板の隙間を極限まで接近させる事が木屑の搬出効果を高めるポイントです。

      E-Valve  (EWT-450N) トリマーの型式

 マキタ( RTB50DZ) トリマーの型式

 

 

重箱式巣箱のスノコの改善
(平坦⇒トップバー式に移行実験開始)

巣板の形成方向を巣箱に平行に作らせる為に、従来の9mmから12mmの厚いヘニア板を用いての初の試みとしてトップバー式スノコを計画しました。しかし、試作を開始するもハンドメイドでは列の乱れが生じやすく非常に難しく苦労しました。そこで、トリマーを用いてのスノコ加工機を考案自作した結果、ほぼ納得できるスノコ板が出来上りましたので、今年の分蜂群で実証実験が行えるように会員の皆さんにも供給すべく増産中です。

 

アカリンダニ感染経路の考察

< 感染経路 >ダニの寄生経路も今だ明確な解析報告も工程機関からの発表も無く、私の想定する経路は、ダニが単独で巣箱に侵入する事は考えにくいので、訪花からの経路と感染蜂の迷い込みを考察しました。外敵ページを確認下さい